2020年10月23・24日『第631回定期演奏会』に出演を予定していた、
指揮とヴァイオリンのドミトリー・シトコヴェツキーは、海外からの渡航制限により来日がかなわなくなりました。
代わって、飯守泰次郎(指揮)、独奏に青木尚佳(ヴァイオリン)が協演いたします。
また、曲目は下記のとおり変更いたしましたのでお知らせいたします。
なお、日時の変更はございません。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
【第631回定期演奏会】
2020年10月23日(金)開場18:00 開演19:00
24日(土)開場13:00 開演14:00
指揮:飯守泰次郎、ヴァイオリン:青木尚佳
曲目:ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ブルッフ/スコットランド幻想曲op.46
ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」
【プロフィール】
指揮:飯守泰次郎(Taijiro Iimori)
現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、東京シティ・フィル桂冠名誉指揮者、関西フィル桂冠名誉指揮者を務める飯守泰次郎は、桐朋学園で学んだ後、ヨーロッパで研鑽を積み、1966年ミトロプーロス国際指揮者コンクール、1969年カラヤン国際指揮者コンクールでともに第4位入賞。1972年、芸術選奨新人賞とバルセロナのシーズン最高指揮者賞を受賞。これまでに読売日響、ブレーメン、マンハイム、ハンブルク、レーゲンスブルクの各歌劇場の指揮者、エンスヘデ市立歌劇団第一指揮者、東京シティ・フィル、名古屋フィル、関西フィルの常任指揮者、新国立劇場オペラ部門芸術監督を歴任。古典派からロマン派にかけてのレパートリーを根幹に、意欲的な活動を展開。特に2000年から4年がかりで東京シティ・フィルと取り組んだワーグナー「ニーベルングの指輪」全4作ツィクルス上演では、その功績により2003年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。ヨーロッパの歌劇場で積み上げてきたオペラに対する深い造詣、特にワーグナー作品を積極的に日本楽壇へ紹介してきた功績には特筆すべきものがあり、バイロイト元音楽祭総監督 ヴォルフガング・ワーグナーも、「飯守こそドイツ語でKapellmeisterと呼ぶにふさわしく、そこにはマエストロと言う言葉以上に大きな尊敬の念が込められている。」と評した。新国立劇場オペラ部門芸術監督在任中は、「ニーベルングの指環」を含むワーグナー作品で高い評価を得た。CD制作に関してはフォンテックレーベルから多数リリース、その演奏の充実ぶりが各誌より絶賛されている。これまでに、2000年度第32回サントリー音楽賞、2004年11月紫綬褒章、2008年第43回大阪市市民表彰、2010年11月旭日小綬賞、2012年度日本芸術院賞、2014年度第56回毎日芸術賞などを受ける。また、2012年度の文化功労者に選ばれ、2014年12月には日本芸術院会員に選ばれた。
ヴァイオリン:青木 尚佳 / Naoka Aoki
1992年東京生まれ。2014年11月、フランス・パリで行われたロン=ティボー=クレスパン国際コンクールで第2位受賞。併せてコンチェルトの最良の解釈に贈られるモナコ大公アルベール二世賞を受賞する。ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール入賞後、本格的な演奏活動を開始。浜離宮朝日ホール、東京・春・音楽祭を始めとする各地でのリサイタル活動、N響、東響、東京シティ・フィル、仙台フィル、大阪フィル、大阪響、兵庫芸術文化センター管など各地のオーケストラとの共演で高い評価を得ている。2018年4月にはフォンテック社よりデビューCDをリリース。2009年第78回日本音楽コンクール第1位。2010年NHK交響楽団とパガニーニ:ヴァイオリン協奏曲を共演しデビュー。桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコースを経て、2011年より英国王立音楽大学にトム・ナッパー氏及びローム ミュージック ファンデーションより奨学金を得て留学。全卒業生の中から男女各1名ずつ贈られるタゴール・ゴールドメダルを受賞。続いてABRSM(英国王立音楽検定)全額奨学金により英国王立音楽院で学んだ。ロンドンでの多数のリサイタルの他、2012年、2014年と2回に渡り英国王立音楽大学協奏曲コンクールにて優勝。室内楽も積極的に行っており、2013年英国王立音楽大学弦楽四重奏コンクールにて優勝、ロイヤル・アルバートホール、ウィグモアホールその他多数のフェスティバルにて演奏を行う。2014年6月にはスイス国際音楽アカデミーに参加し、小澤征爾氏の指導を受けた。これまでに、堀正文、藤川真弓、堀米ゆず子の各氏に師事。2018年秋よりミュンヘン音楽大学にてアナ・チュマチェンコ氏のもとさらなる研鑽を積む。