感染拡大防止のための入国制限の影響により、4月24・25日『第636回定期演奏会』に出演予定のデジュー・ラーンキ(ピアノ)の招聘を断念せざるを得なくなりました。
昨年4月の定期演奏会の出演を予定しており、感染症第1波による公演中止以来、共演実現をめざしていました。しかし、出入国の条件が当時想定した以上のものであるため、今回の出演も叶いませんでした。
なお、ラーンキに代わって、小菅優が出演いたします。曲目の変更はございません。
指揮のマティアス・バーメルトは、4月上旬には入国し、隔離期間などを経て出演に備える予定です。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
【第636回定期演奏会】
日時:2021年4月24日(土) 開演17:00、25日(日) 開演13:00
場所:札幌文化芸術劇場 hitaru(代替会場)
指揮:マティアス・バーメルト、独奏:小菅優(ピアノ)
曲目:フォーレ/組曲「ペレアスとメリザンド」
バルトーク/ピアノ協奏曲第3番
ストラヴィンスキー/交響曲第1番
※1回券の発売は3月中旬を予定しています。
※本演奏会は、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながらの開催となります。
≪感染予防対策について≫:https://www.sso.or.jp/2020/07/71-1/
【プロフィール】
ピアノ:小菅 優(Yu Kosuge)
高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2000年にドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。9歳より演奏活動を開始、2005年ニューヨークのカーネギーホールで、翌2006年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタルデビューを行い、大成功を収めた。これまでにドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響、最近ではノットスイスロマンド管と共演。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し着実に活躍の場を広げている。2010年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。2012年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:ティエリー・フィッシャー)のアメリカ・ツアーに参加、10~11月にはハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクの日本ツアーに参加、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番から第27番までの全8曲を共演し、高い評価を得た。2013年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」を共演、ウィーンデビュー。そしてロンドンのウィグモアホールでリサイタルを行いロンドン・デビューを果たした。2010年から15年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博した。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含む、ベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。録音はソニーから発売している「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻『極限』を含む15枚のCDをはじめ数多い。第13回新日鉄音楽賞、2004年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。2014年に第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞、2017年に第48回サントリー音楽賞受賞。2016年秋、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集完結記念ボックスセットをリリース。2017年秋より取り組んでいる4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ『Four Elements』が今秋で最終回を迎える。